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芥川陽介的ライフ
芥川陽介
コンサルタント(株)シンクアウト代表 年収2,000万
高校卒業後、アメリカへ留学。デューク大学でマーケティングとコンピュータサイエンスをダブル専攻する。卒業後は大手メーカー、コンサルティング会社を経て、29歳で独立。現在は広尾ガーデンヒルズで♂のドーベルマン"マイルス"と同居中。そろそろ結婚も考えているが、つき合っているGFはいずれも「帯に短したすきに長し」といった感じ…。

趣味…ジャズ演奏(cb.)とスポーツ(サッカー・ダイビング・テニスe.t.c)
愛車…メルセデスベンツE 240(仕事)・ジャガーJ(プライベート)

仕事を自己実現のツールと考えている彼の目下の懸案は、某大手自動車メーカーのコンペを勝ち取ること。ライバル会社はいずれも強力で、若手コンサルタントにとっては厚い壁である。だが、それゆえになおさら闘志を燃やしている。

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4-2
叱咤
「何だ、この料理は!作り直したまえ!」突然、すぐ近くのテーブルから男の怒った声が聞こえた。
ぼんやりと目を向けると一つ先のテーブルで、フランス人らしき二人連れの客と厨房着のシェフが、何事かやり合っているのが見えた。「私はタコは食べないんだ。この料理にタコが入っているなんてメニューには一言も書いてないぞ!」

まだ二十代の前半と思われる若いシェフをわざわざテーブルへ呼び出し、容赦のなく罵っているのは、頭が禿げ上がった六十がらみの肥った男だ。向かいに座る同年配の女は、それを止めるでもなく、昔日の美貌をわずかにとどめる肥太った顔に涼しげな表情を浮かべて、事の成り行きを眺めている。見るからに裕福そうな身なりと、そのフランス語のアクセントから察するに、バカンスに来たアラブあたりの石油成金とその何番目かの妻というところだろうか。
(タコなんかよけて食べればいいじゃないか。三つ星レストランならともかく、こんな小さいテラスのカフェレストランで威張り散らすなんて…まったく最低な成金オヤジだな) 陽介は、クレームを付けられているシェフに、まるで我が事のように同上した。 (がんばれ!シェフ。そいつらを早く追い出しちまえ!)・・ だが、若きシェフは陽介の秘かな期待を裏切るようにあっけなく料理を作り直してきた。
「タコを抜いてまいりました」・・男は不機嫌そうな顔のまま、新たな皿へフォークを差し入れ、それを口へ運んだ。
「ん…まだ、不味い!ソースの酸味が強すぎる!この店の個性だとか何とか言って、変なものを私に押しつけないでくれよ。ごく普通のマッシュルームソースでいいんだぞ、それも素朴な!」・・陽介は苛立ちながら聞いていたが、気がつくと自分も同じ料理を頼んでいたのだ。さっそく一口食べてみる・・
「十分、美味いじゃないか。いったいどこに文句があるっていうんだ…」 さすがは個人主義の国柄というべきか、テーブルを回るギャルソンもソムリエも、何故かこの騒動に素知らぬ顔を決め込んでいる。日本ではちょっと考えられない光景だ…無言のまま厨房へ戻った若きシェフは、すぐにまた料理を作り直してきた。だがその顔からは完全に血の気が引いている。もう一度男が彼に難癖をつけるようなら自分が仲裁に入ろうと、陽介は静かに身構えた。
「ソースの酸味をひかえてお作りしました。今度はいかがでしょうか・・?」
「まずくはないな!何とか我慢はできる。皿の彩りも、始めよりは少しましになっているし・・ただ理想の味にはほど遠いな、、、まぁ百歩譲って合格点をやろう」
まだ少年の面影を残すシェフの唇は青ざめて固く結ばれている。その直立不動の姿を見上げながら、男は意地悪げに言葉を続けた。

「君は私のことをいやな老人だと思うかね?」「はい、思います。物事の欠点をあげつらうのがご趣味の、じつに面倒なお客様です。でも同時に、貴男は私の腕前を上げてくださる大切な忠告者でもあります」毅然としたシェフの返答に、今まで不機嫌だった男の表情が急に和らいだ。
「うむ・・君は近いうちに、必ず素晴らしい料理人になるだろうな。今はまだまだだがな・・」
稲妻に背筋を貫かれたような気分になり、陽介は思わず手にしたフォークを皿へ落とした。そしてその瞬間、自分が今何をするべきかをはっきりと悟った〜 (理不尽な出来事を前にして、ただ打ちひしがれているだけの僕は、あの若いシェフ以下じゃないか…明日一番の便で東京に帰ろう。そしてやるべきことをやろう!)
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