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テオブロマ・・・
ギリシャ語で”神々の食物”(18世紀スウェーデンの植物学者リンネによって命名された)と言う意味だそうでこれがカカオの学名だそうです。チョコレートの原料となるカカオ豆の最高品質は南米ヴェネズエラと言われる。 |
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Criollo |
クリオロ種(原種)・・・パナマ運河以北に原生していたものを自国で栽培輸出したもの |
Forastero |
フォラステロ種(原種)・・・上記以外のもので界に最も出回っている品種(90%以上) |
Trinitario |
トリニタリオ種(上記2種の交配)・・・トリニダード島でできたことでこの名前がついた。 |
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*更に細かく分けると300種にもなる。 |
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カカオ全体の約10%で現地では”クリオージョ”(現地の、原産のと言う意味)と呼ばれるがこのクリオージョの中で最高のものは ”CHUAO”(チュアオ)村=首都カラカスの西方=産のものだと言われています。更にこのCHAO産の中でも選りすぐりの”エル・メホール”(最高の意味)はカカオ豆全体の一万分の1以下という少なさだと言われています。この希少性の高い謂わば幻のカカオを求めて世界のパティシェやチョコレートメーカーが鎬を削っている訳です。 |
*もう一つ希少性の高いカカオはクリオロ種の”ポルチェラーナ”でヴェネズエラでもたった5軒しか栽培している農家がない。 |
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当初飲み物として17世紀スペインに入り他の嗜好品同様富裕層のみの間で楽しまれていた。またこの富裕層とは別にカソリックの修道院(生命の飲料とされていた)ではずっと滋養強壮薬として飲まれていた。スペイン限られていたチョコレートは徐々にヨーロッパの貴族の間に浸透していったがちょうど同じ頃入ってきたコーヒーはチョコレートより速く市民階級に浸透していった。この時点でなにやらチョコレートは特権的、貴族的、カソリック的、に反してコーヒーは市民階級的、ピューリタン的 な感じがしてきます。
(新興勢力の市民階級は朝早く起きてコーヒーを飲みながら元気に朝食を取り、また街に出ては経済活動のための情報交換の場所としてカフェーを多いに利用する、一方毎晩派手なパーティに明け暮れていた貴族階級の連中は遅くまで起きられず市民階級のような朝食が取れずにベッドの中でチョコレートを飲むのが精一杯というデカダンスな生活態度が想像できます。)
19世紀になりチョコレートがビジネスとして成立し始めると飲むだけのものではなく持ち運びに便利な固形のものが開発されて現在私たちが食しているものが出来上がった。(飲むものから食べるものへ)日本では風月堂の創始者米津松造という人が最初にチョコレートを製造したそうです。当時は”貯古齢糖””猪古令糖”あるいは”千代古齢糖”などの文字が使われたといいますから隔世の感があります。森永製菓の前身森永商店が次々と商品を開発して日本におけるチョコレートの大衆化が多いに進みその後現在の不二家、明治製菓なども参入してきて現在に至っているとの事です。 |
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